防音室は作るのと買うのどちらが安い?サイズ別に価格の比較と実際作ったらどうだったかの体験談

 ミュージシャンなら誰もが一度は憧れる防音室ですが、なかなか高額なので自分で安く作ってみようと考える方も多いようです💡

 そんな僕も実は💡自分で防音室を作ってしまった人の中の1人でーす⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾笑

 そこで今回はこれから防音室を作ろうと思っている方、購入しようと思っている方に、作るのと買うのどちらが安いのか?実際作るとどのくらい大変なのか!そのあたりを比較してみたいと思います^-^ノ

市販の防音室はどれを選べば良い?

 では💡まずは、市販の防音室にはどのようなものがあるのか?大きさや防音性能などについて参考にできるデータを集めていきたいと思います💡

市販のものならYAMAHAのアビテックスが手頃でベスト!

 部屋をまるごと防音にする特注工事という手もありますが、今市販の防音室を選ぶならYAMAHAから発売されている「アビテックス」という製品が一番お手頃で安心です💡

 運搬から設置も楽にできる構造で、注文をするとYAMAHA側で約数時間で設置工事までやってくれるという至せり尽くせり💡(もうこれ買っちゃえば全部解決するんじゃ・・・!?)

アビテックスってなに?

 アビテックスは、組み立て式の防音室で、一般家庭の部屋の中にもう一つ部屋を組み立てるように設置する防音室です。先程も書きましたが組み立ては業者がやってくれます💡

 サイズは一番小さものだと0.8畳のものから4.3畳程度の大きさまであって(それより上のサイズは特注で作ってもらえるらしい)、防音性能もDr-35とDr-45のタイプが出ています。

 ちなみにこのDr-35というのは、35dB(デシベル)防音してくれるという意味で、Dr-40は40dB防音してくれます。

 一般家屋の壁やガラスが約30dB程度の防音らしいので、Dr-35はそれより1.8倍(後述)高い防音性能だと考えたら良いでしょう💡

市販の防音室(アビテックス)の価格はどれくらい?

 アビテックス(新品)の価格をサイズ、防音性能別にまとめてみました💡

 中古でもかなり出回っているので、中古を買うならこの2/3〜1/2くらいの価格をイメージしましょう💡

 いろいろなモデルが出ているので、「サイズと防音性能が同じ」であれば一番安いモデルの価格を選んで載せてあります。

防音室の価格一覧(サイズ、防音性能別)

サイズDr-35Dr-40
0.8畳580,000 円830,000 円
1.2畳650,000 円930,000 円
1.5畳730,000 円1,050,000円
2.0畳980,000 円1,350,000 円
2.5畳1,130,000 円1,490,000 円
3.0畳1,240,000 円1,600,000 円
3.5畳1,410,000 円1,800,000 円
3.7畳1,510,000 円1,850,000 円
4.3畳1,680,000 円2,060,000 円 

 4.3畳では200万円を超えています!やはり大きな防音室は高いですね!?

 設置を業者に頼む場合は別途設置代が30,000円程かかるそうです(設置時間は数時間)。

 ミキシングルームを作るのなら4.3畳はほしいところですが、楽器の練習なら0.8畳〜1.2畳あれば大抵の楽器は弾けるので、楽器奏者が狙うモデルは「1.2畳 Dr-35」あたりになりそうです💡

防音性能!Dr-35とDr-40ってどのくらい違う?

 ちなみにdBの記事でも紹介していますが、5dB違うということは、Dr-35のほうがDr-40よりも約1.8倍漏れる音が大きいということになります。

1dB(デシベル)ってどのくらいの音量差があるの!? 1dBの違いを知ってDTMに役立てよう!
1dBの音量差どのくらい? 今回は「1dB(デシベル)ってどのくらいの音量差があるの!?」について紹介していきます💡「1dB変わると、音量はどのくらい変化するの?」そんな疑問を持ったことはありませんか? dB(デシベル)といえば、騒音の大き...

 ドラムなどの打楽器系はこの手の防音室では少々厳しいです^-^;

 ですが意外とバイオリンやトランペットくらいなら、防音室の外には音漏れしますが家の外に漏れることはほとんどないので、Dr-35でも大丈夫💡

アビテックスは月々支払いのリース契約で借りることもできる!

 あとアビテックスには月々のレンタル(1万円ちょっとくらい)のプランがあって、長期でレンタルをしてレンタル代金の合計金額が本体の価格を超えるとなんとプレゼントしてもらえるらしいです⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾これは良いお話💡

手作り防音室の材料費はいくらくらい?

 それでは!ここからはいよいよ手作り防音室の場合にかかる費用と労力について見てみましょう💡

だいたいこれくらいのサイズの値段!?

 さてさて💡うちの防音室の場合ですが、大きさはちょうど楽器が練習できる1.2畳程度、防音性能はアビテックスより少し良くてDr-45程度あります(ここは自分で作るからこそ安く良く!)。

 完成イメージ!内装はこんな感じです💡

使った材料と費用一覧

  1. 石膏ボード:10,000円
  2. コンパネ:15,000円
  3. 角材:8,000円
  4. ロックウール(密度60kg厚さ100mmのものを使用):25,000円
  5. ドアノブ:5,000円
  6. 蝶番:4,000円
  7. 換気扇(ロスナイ):13,000円
  8. 内装(吸音材など):20,000円
  9. ネジなど:5,000円
  10. 浮床用ゴム:4,000円
  11. 接着剤など:10,000円
  12. その他ちょっとした部品の買い足し:10,000円

 計:129,000円

 あれ(・・)こんなに安かったっけ(?)

 あとは工具が必要ですが、今は材料もホームセンターで全て格安(数百円)でカットしてくれるので電動ドリル・インパクトとちょっとしたノコギリがあれば組み立てキットのように完成します。

 + 電動インパクトドライバ+ドリルの替刃数本+ノコギリなど:25,000円

市販のものを買う場合と作る場合の価格を比較!

サイズDr-35Dr-40自分で作る場合 Dr-45
0.8畳580,000 円830,000 円115,179 円 
1.2畳650,000 円930,000 円129,000 円
1.5畳730,000 円1,050,000円144,877 円
2.0畳980,000 円1,350,000 円194,492 円
2.5畳1,130,000 円1,490,000 円224,261 円
3.0畳1,240,000 円1,600,000 円246,092 円
3.5畳1,410,000 円1,800,000 円279,830円
3.7畳1,510,000 円1,850,000 円299,676円
4.3畳1,680,000 円2,060,000 円 333,414円 

 防音室の容積から、自分で作る場合にかかるサイズごとの材料費を割り出して、市販の防音室の価格と比較してみました💡

 自分で作る場合は4.3畳の防音室でも材料費だけで見れば30万円ちょっとで作れるようです💡

 自作防音室なら、4.3畳の大きさでもアビテックスの一番小さなモデルを買うよりも安く作れてしまうことがわかりました💡

ただし作るのは簡単じゃないぞ!?これがかなりしんどい!

 安いことはわかりました。そうなんです、安く作れるんです。

 1.2畳程度の防音室でも作るのはめちゃくちゃ大変でした^-^;

 毎日ちょっとずつ作業を続けて、ときに時間のあるときに丸一日掛けてガァァァっと作業を続け・・・そうして、やっと1ヶ月半位かかって完成したのでした‹‹\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/››‹‹\( ´ω`)/››

 材料は組み上がっていくに従って重たくなっていくし、正直2畳以上の防音室を作っていたら組み上がった天井パーツを乗せることはできなかったでしょうというレベル・・・。

 そこはやはり市販のものはきちんと設計されているからこそ大きなサイズでも組み立てやすく出来ているのかなと感じました💡

防音室は作るのと買うのどちらが安い?サイズ別に価格の比較と実際作ったらどうだったかの体験談 のまとめ

 これから本気で防音室の導入を考えている方がいましたら、アビテックスの月1万円ちょっとのレンタルか中古で購入することを強くおすすめします‹‹\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/››‹‹\( ´ω`)/››

 僕は一度組み立ててみて、もう二度と作ってみようという気にはなりませんでしたm(_ _)m