EQを使ってカットすべき耳障りな音を探す効果的な方法とは?

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 以前、EQ(イコライザー)では、目立たせたい音を持ち上げるよりも、不要な音をカットする使い方をしたほうがスッキリとしたきれいな仕上がりになると紹介しました💡

 とは言ったもののEQでカットした方が良い音ってどうやって見つけたら良いの?と疑問に思う方も多いはず!?

 そこで今回は、EQを使って音を心地よく仕上げていくためにどのように耳障りな音を探していくか、その効果的な方法を紹介していきます^-^ノ

まずはEQを使わないで耳障りな音を見つけてみよう

 皆さんがお持ちの音源に耳を傾けて良く聴いてみましょう💡

 どうですか?聴いてみて、なんだか耳が痛くなる音やモワモワしていて取り除きたくなるような音がありませんでしたか?

耳障りな音がなかった場合

 もしそういう音がなければOK! その場合、その音源にはEQを使う必要がないのです💡

 というのもEQというのはあくまで音質を補正するものであって、上手にレコーディングされていて音質に不満がなければ、プロの現場(海外)では全くEQを使わずにそのまま仕上げに入ることもあるのです。

耳障りな音があった場合

 耳障りな音があった場合は、その音をよく覚えておきましょう💡

 そのまま次の工程に入ります、ここでしっかりと覚えておくことがとても大切です💡

 このとき、耳障りだと感じた音の音程も一緒に覚えておくのがEQをうまく使う最大のポイントです!!

ピーキングで耳障りな音がある周波数を見つける

 EQをピーキングモードにしてQ幅をやや狭めてGAINを持ち上げてみましょう。

 このとき、Q幅はあまり狭めすぎず狭いながらもある程度広い範囲をまんべんなく聴き取れるくらいに設定するのがポイントです💡

 この状態で再生して、周波数を変えながら先程覚えた耳障りな音が大きくなるポイントを探していきましょう💡

 先程音程を覚えるのがポイントと言いましたが、覚えた音程と探っている音程を比較しながら(相対音感を使って)耳障りなポイントを絞り込んでいきます。

 音程が同じに聴こえた辺りが探している周波数ということですね💡

 耳障りな音の原因となっている周波数に目星がついたら、Q幅をやや狭くしてさらに絞り込んでいきます。

 場合によっては耳障りな周波数範囲が広いこともあるかもしれません、その場合にはQ幅を広めに戻してみましょう。

 耳障りな周波数を見つけることができたら、GAINを下げて上げれば無事にカットが完了します^-^ノ

GAIN持ち上げる前の状態でカットしたい周波数を見つけるのがポイント!

 よくEQの使い方を見ると、先程のようにQ幅を絞ってGAINを持ち上げた状態で耳障りな音を見つける方法を見かけます。

 もちろんその方法でも良いのですが、狭い範囲でブーストされた音というのは、それを聴いただけでどの音域の音を聴いても耳障りに聴こえますよね?

 そんな状態で、あ!この音耳障り!と適切に見つけ出すのはとても難しいことで、実際プロの現場では、エンジニアは大凡周波数帯域ごとの特性を理解しているからこそ、その方法でもささっと見つけ出せる、いわば長年の職人技のようなものなのです。

 そうでない方がブーストされた音を聴きながら探っても、おそらく長い迷路へ迷い込んでEQへ苦手意識を持ってしまう原因にもなってしまうかもしれません。

 なので、耳障りな音を見つける際にはEQで持ち上げたりせず、まずは素のままの音源を聴いて見つける方法がおすすめです^-^ノ

まとめ

  • カットすべき不要な音はブーストせずに素のままの音源を聴いて探すのがおすすめ。
  • 耳障りな音が見つかったらしっかりと頭にインプットして記憶しておく。
  • 耳障りな音がどの周波数帯域にあるのかはピーキングを使ってブーストして、耳障りな音が大きくなる箇所を見つける。
  • ピーキングで探す際のQ幅はあまり狭めすぎず、ある程度広めにしておいたほうが探しやすい。
  • ピーキングで持ち上げた音をずっと聞いていると、どの音が不要な音かわからなくなってくるので短時間で終わらせるのがポイント。

 今回のまとめです💡狭い範囲をピーキングで持ち上げた音は、元の音と印象が全く異なるので、長時間聴いているとどの音が本当に必要なのか?不要なのか?がわからなくなってしまいます。

 EQの作業をする際には、なるべくEQを強く掛けた音を聞く時間を短くし、自然な音の中でカットしたい音を見つけるようにすると本当に必要な音や不要な音が見えやすくなって最終的な仕上がりもクリアな音源に仕上がります^-^ノ