みなさんはリバーブプラグインを使う時、1つの楽器に何種類のリバーブをかけていますか?
おそらく1種類、または多くても3種類という答えが返ってくるのではないでしょうか。
しかしよく考えてみてください、 一つの空間(箱)を作るためには最低6つの面(天井+床+壁4面)が必要ですよね💡 もっと複雑な形になればさらに面は増えます。
と、いうことは楽器からマイクまでの反射音は面の数だけ考える必要があって、リバーブの設定もその種類だけ使わけなければ一つの空間を表現することはできないということになります💡
そんなわけで、今回はリバーブを1種類のみ使用した場合と6種類使用した場合で実際どのような差がでるのか!?先日公開したプリディレイ計算機を使用して正確な空間を再現しつつ比較音源を作ったので公開してみます^-^ノ
プリディレイ計算機はこちら↓
計算機の使い方はこちら↓
今回の比較でやりたいこと
まずリバーブの設定を1種類のみしか使用しない場合(みなさんがいつもDTMでやっている使い方)での聴こえ方を収録します。
こんなイメージ↓(直接音と1面からの初期反射音)
次に6面から反射する、遅延時間(プリディレイ時間)の異なる反射音を6種類のリバーブを使って再現した場合を収録します。
イメージはこんな感じ↓(直接音と6面からの初期反射音)
今回シミュレートする空間サイズは25x12x68(m)、音源の位置は(12.5,1,5)、マイクの位置は(12.5,6,25)、残響時間を2.0秒で、各リバーブの設定はプリディレイの値と空気減衰の調節以外は全て同じ設定で収録を行いました。
今回使用するリバーブプラグインは市販で入手できるLexiconを選びました。
それでは早速比較にまいりましょう💡
リバーブをかけていない音源を確認
リバーブなし |
まずはリバーブを全くかけていない状態の音を確認してみましょう💡
リバーブを1種類だけかけた状態
リバーブ1種類 |
みなさんがよく使っている設定です、ちょっと聞き覚えのある音ですね💡
音源、マイク共に左右でセンターの位置に配置したと仮定して、左壁、右壁からのプリディレイ値は同じになり、つまり6面中2面からの反射と直接音をシミュレートした音源ということになります💡
リバーブを6種類かけた状態
リバーブ6種類 |
それでは実際の空間を忠実に再現した6面(6種類)をリバーブで設定した音源を聴いてみましょう💡
すばらしいですね!? 本当にホールで演奏しているように聴こえませんか💡^-^ノ
こちらも音源、マイク共に左右でセンターの位置に配置したものなので、左壁、右壁からのプリディレイ値は同じになっています💡
まとめ
今回はリバーブを複数使って本物らしい空間を作り出すための方法をご紹介しました💡
音響学的に考えるとそんなに変わったことはやっていないのですが、DTMの世界ではまだ誰もやっていないようなので、元祖6リバーブ発案ということで(*´∀`*)笑