DTMで曲を仕上げる際、音圧を上げるとどこからともなく無音部分に「サー」というノイズが聞こえることがあります。元の素材にはノイズは一切入っていなかったのに、このノイズは一体どこから入ってしまったのでしょう?
今回はそんなミックス段階で生じる謎のノイズについて、発生源や対処法について紹介していきます^-^ノ
ミックス段階で生じるノイズの発生源はプラグイン!
元々の録音では無音部分に何もノイズが入っていなかったのに、ミックス後に音圧を上げたらノイズが生じてしまったという場合は、ビンテージ系アナログシミュレートプラグインからのノイズを疑ってみましょう💡
1つだけでは目立たないけれど複数トラックに使用すると!?
実は、これらプラグインによるノイズは1つだけ使用してもそれほど目立たないのですが、1つ2つ、3つ……30、40と重ねることによって大きな音量になってきます。
何も再生していないのにノイズがこんなに!
上の画像はLA-2A、1176などのビンテージプラグインを4つ重ねたときに生じるノイズをアナライザーで可視化したものです。
何も再生していない状態なのに常にこれだけのノイズが入ってしまいます。
ノイズ対策はどうすれば良い?
ノイズが入るとはいっても、これらのプラグインはどうしても使用したい場合はどうしたら良いのでしょう? 対策は2つあります。
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プラグイン側でノイズをOFFにしてしまう場合
多くのプラグインでは、「50Hz」、「60Hz」、「OFF」のようにノイズの種類やON/OFFを切り替えることができます。
手っ取り早くノイズを取り除きたい場合はプラグイン側でノイズをOFFにしてあげましょう💡
GATEを使って無音部分のノイズのみを取り除く方法
ビンテージ機材と言えば、このノイズが入ることも音の特徴のひとつです。
ということでせっかくの質感をOFFにしてしまうのはもったいないので、GATEエキスパンダーを使って無音部分のノイズのみを取り除く方法がおすすめ💡
GATEエキスパンダーを使えば、ある音量よりも小さな音だけを圧縮して無音化してくれるので、歌や楽器が入っている部分にはノイズは入ったまま、ビンテージ機材の味を生み出してくれます。
音圧を上げた時に聴こえる謎のノイズのまとめ
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ノイズは音量が小さいうちはなかなか目立ちませんが、編集が進んで曲の音が大きくなった時に現れてびっくりするということは、誰もが通る道です💡(たぶん
そうならないためにも、素材のノイズチェックや目的に合った適切なノイズ処理を忘れずに行うようにしましょう^ー^ノ