曲の伴奏でよく登場するピアノですが、いざピアノで伴奏を作ろうと思うとどうやって付ければ良いのか迷ってしまうという方も多いはず💡
そこで今回はピアノ伴奏パターンの作り方から練習方法まで、伴奏を作るのがはじめてという方でも簡単にできるピアノ伴奏の作り方を紹介していきます^-^ノ
コードを見ただけでささっと即興の伴奏を付けたいという方もこの方法を学べばギターのように簡単な弾き語りができるようになりますよ💡
※この記事は初心者の方向けに書いていますが、1日ですべての工程をクリアするのではなく、1つ1つのパターンを何日もかけて習得していくことを想定して構成しています。
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指番号について!
伴奏パターンに入る前に、これから紹介する楽譜に書いてある指番号の見方について紹介しておきます💡
1〜5までの数字で弾く指を表す!
ピアノの楽譜では親指を(1)として(5)番までの数字を使って鍵盤を押す指を表す慣習があります。
数字が縦に重ねられている場合、
の指番号を表していることを覚えておきましょう💡
指番号は参考程度で絶対的なものではなく、手の大きさなど条件によって自由に変えても良いものなので試しながら良い運指を見つけてください。
※ちなみにバイオリンなど弦楽器では(0)〜(4)という表記になっています(親指で弦を押さえないため)。
まずは左手のオクターブでリズムパターンを作ってみよう!
まずはピアノ伴奏で一番基本となる左手オクターブ伴奏の作り方です。
左手小指と親指を使って拍の表(ダウンビート)のリズムを刻む練習をしてみましょう💡
左手オクターブ+コードの第5音を加えたパターン!
次は先程の音にコードの第5音を加えてみましょう💡
Cコードの第5音は(ソ)なので、ここではソを加えています。
コードを進行させて練習してみよう!
先程と同じパターンで、今度はコード進行も含めた練習をやってみましょう💡
パターンを変えて演奏してみよう!
少しややこしいですね💡でも、曲によっては様々なリズムがあるのでこのように複雑なパターンも理解できるよう訓練する必要があります💡
右手でリズムを刻んでみよう!
今までは左手を活発に動かしてリズムを刻んいましたが、実際の曲の中では左手は弱く(右手よりも目立たないように)演奏します。
今度は右手でコードのリズムを刻む練習をやってみましょう💡
コードの押さえ方が苦手💡という方は次の記事が参考になるよ💡
両手を使ってリズムパターンを作ってみよう!
今までは左手だけ、右手だけを使ってリズムパターンを作っていましたが、今度は両手を組み合わせてリズムパターンを作ってみましょう💡
第5音を加えてリズムにも変化を付けたパターン!
曲の中では一定のリズムだけを刻むだけでなくメロディに合わせて変化が求められます。第5音も加えてリズム変化をつけたパターンを練習してみましょう💡
コードのつなぎ目に装飾音を入れて対旋律的に仕上げる!
合唱曲や他の多数の楽器が活躍する曲などでは、ピアノが単調なリズムを刻んでいる曲も多く、それがまた良さでもありますが、ゆっくりなテンポでピアノを全面に出す曲となると作り方が少し変わってきます💡
リズムと対旋律の両方を演奏する(つまりソロ・ピアノ)
ピアノ伴奏では、ピアノがリズムから対旋律まですべてを担うので、上の例のように、コードのつなぎ目に非和声音である装飾音(経過音)を入れて滑らかに繋いだり、左手でリズムを刻みながら右手で対旋律を入れてピアノのメロディを伴奏の中に埋め込んで伴奏を作ります。
伴奏とメロディを演奏する、ソロ・ピアノのようなイメージです💡
このように対旋律を入れるとゆったりとした曲でも単調にならずに表現力のある伴奏が作れるので挑戦してみましょう💡
さらに、4小節目では、白玉(長い音符)を使って動きを止めている箇所も取り入れていますが、このようにずっと動かしっぱなしではなくメリハリを付けるという伴奏もおすすめです💡
右手にアルペジオを取り入れたパターン
今度は右手でアルペジオを取り入れたパターンを見てみましょう。
左手は単純な白玉(長く伸ばす音)でもきれいに聴こえるので初心者向けのアレンジにおすすめなパターンです。右手のアルペジオは重音(和音)を取り入れてもOK💡
さらに左手の白玉を重音にしてもOKですよ💡
また、pでは割と静かに聴こえるので曲の序盤や静けさを演出したい場所に7thやテンションノート(9thや11thなど)を混ぜて使うとおしゃれな響きになります。
広い音域を使ったアルペジオ&クリシェのパターン
このように広い音域を使ったアルペジオを取り入れることもあります。ここではさらに左手のバスにクリシェを取り入れています。
アルペジオは右手だけでなく、左手で入れることもできて2オクターブ以上の音域を使ったアルペジオが使われることもあるので好きな音域で自由に取り入れてみましょう💡
白玉(長く伸ばす音)の重ね方のルール
白玉(長い音)を重ねる場合には、響きが濁らないためのルールがあります💡
簡単にいうと、重音の中で2つ以上存在してもきれいに響く音は
の2つだということを覚えておきましょう💡
※ ただしこれは長く伸ばしたりお互いが強く影響し合う場合のみで、アルペジオや経過音で一瞬だけ重なる場合には全く問題ありません。
ここからは専門用語が登場するので、わからない方は先に和声法について解説しているページをマスターしよう💡
コードの第3音は重複しないように重ねるのがコツ!
例外もありますが、音を重ねる際には第三音の音(上の例ではミ)の音が1つだけになるように重ねるときれいな響きを得ることができます。
例外は「VI(ハ長調ではAm)の時」と「第一転回形で第3音がボトムノートになっていてさらにコードが副三和音(II、III、VI、VII)の時」です。
導音や7th、テンションノートは重複させない!
ドミナントコード(ハ長調ではGコード)の第3音でもある導音(主音の短二度下の音:ハ長調ではB)ですが、特に強いキャラクターを持っているため長い音で重複させると音が濁る原因になります。
セブンスやテンションコードについても同じで、キャラクターが強いため長い音で重複させると響きが濁るので気をつけましょう💡
ピアノ伴奏パターンと作り方のまとめ
いままでピアノ伴奏の仕組みがよくわからなかった方や、即興で色んな曲を弾き語りしてみたいという方は、今回紹介した方法で伴奏を付けていけば簡単に伴奏をつけることが出来るようになります💡
また、ピアノの伴奏付では実はリズム感もとても重要で、伴奏は出来るようになったけれども何故かメロディにうまく合わない、という方はリズム感を付ける練習をしてみるとよいと思います^-^ノ
今回紹介した伴奏を、今度は様々なコード進行で弾いて練習してみましょう💡
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