タンギングのやり方・種類・練習方法を初心者向けに紹介!図で解説!!

 管楽器を始めた初心者の方が習得に苦労する技術のひとつに、音の区切れ目を付けて演奏する「タンギング」という演奏法があります。

 演奏時にはレガートやテヌート、マルカート、スタッカートなどのアーティキュレーションを変化させながら音に変化をつけていきますが、その変化を付けるために欠かせない技術がタンギングなのです💡

 今回は、音をスパッと切る強いタンギングから、ほとんど切れ目がなく綺麗に音をつなげるタンギング、そしてシングルタンギング〜トリプルタンギングまで、管楽器奏者にとって必須のタンギング技術が上達するためのコツを紹介していきます^-^ノ

 

タンギングとは?仕組みを図で見てみよう!

 管楽器へ空気を吹き込むと音が鳴り、吹き込むのをやめると音が鳴り止みます。

 でも、吹き込むのを止めるという方法には動作の俊敏さがなく、一瞬だけ音を区切りたいというときには少し不便ですよね!?

 試しにに「ふ・ふ・ふ・ふ・ふ・ふ・ふ・ふ」と息を区切って吐いてみましょう💡

 どうでしょう?ずっとやっていたらとても疲れそうで息切れや過呼吸を起こしてしまいそうですよね?

 このように肺で息を吸ったり吐いたりする動作はとてもエネルギーを消費してしまうのです。

タンギングは省エネ息を吐き出し続けて音を切る

 そこでもっとエネルギーを節約しながら効率よく音を切るために使われているのがタンギングです💡

 タンギングでは、「息を吐き出し続けたまま、舌の動きで空気の流れを止める」ようにして演奏を行います。

 このように書くととても難しい技術に感じますが、実は皆さんは日常生活の会話の中で上手にタンギングを使いこなしているのです💡

日常会話の中のタンギング

 それでは皆さん一緒に発音してみましょう💡

たちつてと」「らりるれろ」「かきくけこ

 実はここには楽器演奏に役立つ3種類のタンギングが含まれているのです。「たちつてと」と「らりるれろ」、そして「かきくけこ」のまとまりではそれぞれに舌の動きが異なることに気が付きましたか?

 皆さんがこれらの発音をする際には、無意識のうちに舌が喉の上側に付いて一瞬空気の流れを止めているのです。

 そして、これらの発音の違いは舌を喉のどの位置に付けるかによって生じています💡

 それではこれらの3種類のタンギングを使って実際に楽器演奏に活かすための練習を行っていきましょう💡

強いタンギングで音をはっきりと切ってみよう

 タンギングの中でも最も簡単なのがこの「強いタンギング」です。

 音の出だしが強いのでアクセントを付けたり跳ねるような演奏をしたいときに使用すると効果的です💡

強いタンギングの練習方法

 強いタンギングでは「」の音を意識しながら練習を行っていきます。実際に声に出して練習してみましょう音程は出しやすい音を使っていただいて構いませんよ💡

 練習のポイントは息を吐き続けたまま舌だけで音を切る練習をすることです💡

「たったったったったったったったっ」

 このように発音練習を行うと、実際に管楽器を演奏する場合には「とぅっ」のような発音としてタンギングされるはずです💡

強いタンギング練習のポイント

  • 息は止めずに出しっぱなしにすることを意識して(腹式呼吸を使う)
  • 「た」でも「とぅ」でもやりやすい方でOK
  • 慣れてきたら実際に管楽器を使って練習してみよう

弱いタンギングで音を滑らかに繋ぎつつ区切ってみよう

 音を滑らかに繋ぎつつもそこには複数の区切られた音がある、レガートに近いテヌートのような表現もまたタンギングを使って表現できます💡

 音を完全には切らない曲中の穏やかなメロディを演奏する際などに役立つのでできるようにしておきましょう💡

弱いタンギングの練習方法

 今度は「る」の音を意識しながらタンギングを行ってみましょう💡

「た」のときよりも少しだけ喉の奥の方に舌が付くことで勢いが弱まり破裂音が減る感覚がわかるかと思います。

 弱いタンギングの練習時にも息を吐き続けることを意識しましょう💡

弱いタンギング練習のポイント

  • ここでも息は止めずに出しっぱなしにすることを意識しよう(腹式呼吸を使う)
  • 「る」の発音を意識して舌をやや奥の方に付けて破裂音を減らしてみる
  • 「息の量を一定」にしてまろやかに発音することを意識する
  • 慣れてきたら実際に管楽器を使って練習してみよう

ダブルタンギングに挑戦してみよう

 これまでに紹介してきたタンギングは「シングルタンギング」といって同じ箇所に連続して舌を当てて音を区切る方法でした。

 シングルタンギングは比較的ゆっくりなフレーズで使われますが、シャッフルや16分音符など速いフレーズをタンギングするとなると少しぎこちなくなってきます。

 そこで、発音で言うと「た」と「か」2つの発音方法を使って連続して素早くタンギングをする「ダブルタンギング」という方法を使って対応していきます💡

 「たたたたたたたた」と早口で言うのは難しくても「たかたかたかたか」と早口で言うのは簡単という原理です💡

 では早速練習していきましょう💡

ダブルタンギングの練習 ①

 まずはこのようにシャッフルのリズムに合わせて練習してみましょう💡息を途切れず履き続けることを忘れないようにしましょうね💡

ダブルタンギングの練習 ②

 続いて16分音符での練習です。無理のないテンポで確実に演奏できるように練習していきましょう💡

ダブルタンギング練習のポイント

  • ここでも息は止めずに出しっぱなしにすることを意識しよう(腹式呼吸を使う)
  • 最初は無理のない速度で確実にきれいに音を出せるように練習しよう
  • 息の量は一定にして「た」と「か」の音量を一定に保つようにしよう
  • 慣れてきたら実際に管楽器を使って練習してみよう

トリプルタンギングに挑戦してみよう

 ダブルタンギングができるようになったら、次は3拍子系や3連符など3つのまとまりを意識したトリプルタンギングに挑戦してみましょう💡

 といっても発音方法はダブルタンギングと全く変わりません💡まとまりが3つになったという点のみに注意して練習していきましょう💡

トリプルタンギングの練習方法

 トリプルタンギングには「たかた」「たたか」それぞれを1セットとして考える2つのやり方があります。どちらでも、やりやすい方法で練習していきましょう💡

トリプルタンギング練習のポイント

  • 「たかた」「たたか」の2種類、余裕があればどちらもできるようにしよう
  • ここでも息は止めずに出しっぱなしにすることを意識しよう(腹式呼吸を使う)
  • 最初は無理のない速度で確実にきれいに音を出せるように練習しよう
  • 息の量は一定にして「た」と「か」の音量を一定に保つようにしよう
  • 慣れてきたら実際に管楽器を使って練習してみよう

タンギング練習用譜例

 ここまでにタンギングの音の出し方について書いてきましたので、ここからは実際に譜例を使って実践に近い形でタンギングを使い分ける練習を行っていきましょう💡

 スラーの部分はタンギングをせず運指のみで滑らかに音を繋ぎます(レガート)。

 練習の際には必ずメトロノームを使ってテンポを一定にキープできるように練習していきましょう💡リピートマークは付けていませんが何度でも繰り返し練習してくださいね💡

譜例1

譜例2

譜例3

譜例4

実践でのタンギングの練習

  • タンギングを使う箇所と使わない箇所を自由にコントロールできるように練習しよう
  • 譜面で支持がない限り、息はなるべく一定に保って音を安定させよう
  • タンギングの強さはアーティキュレーションや曲調によって使い分けよう

タンギングのやり方・種類・練習方法を初心者向けに紹介! のまとめ

  1. タンギングとは少ないエネルギーで細かい演奏をするための技術のこと
  2. タンギング時には基本的に息は止めず、腹式呼吸で吐き出し続けたままで行うと安定した音を出すことができる
  3. タンギングは日常会話の中でも無意識に3種類以上を使い分けている
  4. 舌を同じ箇所に連続して当てて行うタンギングをシングルタンギングと呼ぶ
  5. 「た」と「か」2種類の舌の位置を使えばダブルタンギングやトリプルタンギングのような早い動きも可能
  6. 2つの音をまとまりとして素早くタンギングする方法をダブルタンギングと呼ぶ
  7. 3つの音をまとまりとしたタンギングをトリプルタンギングと呼ぶ
  8. 実践の中ではスラーなどアーティキュレーションが多く登場するので、その都度タンギングを行う箇所、行わない箇所、強い箇所、弱い箇所などを使い分けられるように練習しよう

 管楽器を演奏する上で、音をどのように区切るか、繋ぐかをコントロールするためにタンギングはとても大切な技術です💡

 また、今回はざっくりとタンギングとひとまとめにしましたが、楽器の種類によってはリードに直接舌を触れて音を止めたりとその方法も多数存在する奥の深い世界でもあります💡

 そんなタンギングですが、まずは「舌を使って息の流れを遮断する」ということと、タンギングをする際には「腹式呼吸を使って息は止めずに吐き続ける」という2つのポイントをしっかりと抑えることで多くの楽器でのタンギング学習に繋がれば良いなと思います^-^ノ

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