バンジョーの弦を交換する方法&注意点とは!?

 バンジョーは他の弦楽器と比べてやや特殊な構造をしているため、弦の交換時に知っておきたいポイントがいくつかあります💡

 初めて弦を交換するときは緊張するものですが、一度やってみると次からは簡単にできるので一緒にチャレンジしてみましょう^-^ノ

交換用の弦を予備と合わせて2セット用意する!

 バンジョーの弦を交換するにあたって、まずは交換用の弦を2セット用意しておきましょう💡

 というのも、バンジョーの弦はとても細く交換中に切れてしまうことがあるので予備がないとしばらくの間練習ができなくなってしまったら困りますよね!?

 特に、はじめての交換の際は予備の弦を必ず用意しておきましょう💡

迷ったらD’Addarioのバンジョー弦がおすすめ!

 交換用の弦ってどれを選べばよいの?と迷ったらD’AddarioのLight弦を選びましょう💡

 こちらはバンジョー業界のスタンダードになっているThe定番の弦で失敗がなく安心です。

弦の交換に必要な工具を揃えておこう!

 続いて、弦を交換する前に必要な工具を揃えておきましょう💡

 まずはペグから余った弦を安全にカットするためのニッパーを用意しておくと便利です。

 余った弦を中途半端な長さでカットすると手に刺さったり危険なので根本から短くカットできる弦楽器専用のニッパーは安全に作業するためにも手に入れたいツール💡(ちなみに爪切りで弦をカットすると刃こぼれするのでやめましょう)。

 もう一つは、交換時にバンジョーを立てかけるスタンドがあると作業が捗ります。

テイルピースのカバーを開けて構造を確認しよう!

 バンジョーのテイルピースにはカバーが付いていて弦を引っ掛ける爪が隠れています。手前に引くと簡単に開くので開けて構造を確認してみましょう💡

テイルピースカバーを開けたところ!

 テイルピースカバーを開けるとこのようになっています、弦を掛ける仕組みについては後ほど見ていきましょう💡

弦を外す前に!テイルピースへの引っかけ方を覚えておく!

 弦を外す前に、よく見るとテイルピースの突起部分に弦が引っ掛けてあったり、中央の穴に弦が通してあったり、複雑な構造をしているのがわかります(メーカーによっても様々です)。

 弦を交換する際にはもう一度同じように引っ掛けることを忘れないようにしましょう💡後ほど手順で再度確認するので心配はありません💡

弦のループ部分をテイルピースの爪に掛けて固定することを覚えておこう!

 テイルピースを下から見ると、このような爪が5つ並んでいます。弦を固定する際には、弦のループ部分をこの爪に引っ掛けるようにして張りましょう💡

1〜5弦までの弦の太さをパッケージで確認しよう!

 弦を開封して、1〜5弦までの弦の太さを確認していきましょう💡D’Addarioの場合は紙のパッケージを開封した中に記載されています。

パッケージに記載された太さの見方!

 パッケージを見ると1〜5弦までの太さがそれぞれ書かれています。

D’Addario Light弦の場合!
 1弦 .009 inch
 2弦 .010 inch
 3弦 .013 inch
 4弦 .020 inch
 5弦 .009 inch

D’Addarioの場合、各弦に色紙が付いている!

 このように色紙がついているのでわかりやすいですね!紙はループをバンジョー本体に引っ掛けた後上に引っ張ると簡単にするすると外せますよ💡

弦は一本ずつ外して交換していこう!(一度にすべての弦を外さないこと!)

 バンジョーの弦を交換する際は、必ず1本ずつ外して交換しましょう!くれぐれもすべての弦を外すなんてことをしないように💡

一度にすべての弦を外すとブリッジが外れてしまうので注意!

 バンジョーのブリッジ(木製)部分は本体に固定されておらず弦をすべて外すとぽろっと取れてしまう構造になっています。

 もちろん、もし取れてしまっても再度位置を調整すれば大丈夫です💡

実際に弦を交換する際の手順!

 それでは実際に、弦を取り外したところから交換するまでの手順を1つずつ追って見ていきましょう💡

テイルピースに弦の輪っかを引っ掛ける!

 テイルピースの爪部分に弦の輪っかを引っ掛けましょう💡

テイルピースに弦を掛ける(1〜5弦までそれぞれに確認!)

 続いて、テイルピースの突起に弦を掛けましょう💡Recording Kingの場合、1,2,4,5弦は同様に、3弦のみ穴を通すように掛けるようにします。

 この構造はメーカーや機種によって様々なので、予め写真を撮っておくと安心ですね💡

ブリッジの溝に弦を合わせる!

 ブリッジには以前張られていた弦の溝があるので、新しい弦をこの溝に合わせるように張りましょう💡

ペグに弦を、巻いて張っていく!

 ここまできたら後はペグに弦を巻いていくだけです。巻きつける際は、巻き取る方向に注意しながら巻いてくださいね。

 ペグへの弦の巻き方は以前紹介した「ギター弦のペグの巻き方」と同様なので参考にしながら巻き付けていきましょう💡ニッパーを使った余った弦のカット方法もそちらの記事で紹介しています。

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バンジョーをチューニングしよう!

 1〜5弦すべての弦を張り替えたらいよいよチューニングです。バンジョーのチューニングではオーソドックスなGチューニングに合わせていきましょう💡

 また、すべての弦を張り替えたら一度ハーモニクスを鳴らしてブリッジの位置も再確認します。

 バンジョーのチューニング方法について詳しくは「バンジョーのチューニング方法を紹介!音合わせからブリッジの調整までの完全ガイド」で紹介しているのでそちらをご覧ください💡

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バンジョーの弦を交換する方法&注意点とは!? のまとめ!

  • 弦を交換する際は予備の弦と合わせて2セット用意しておく!
  • バンジョーの弦はD’AddarioのLight弦がおすすめ!
  • 交換の際にはニッパーやスタンドを用意しておくと作業が捗る!
  • 交換の前にバンジョーの構造や弦の付け方を覚えておく!
  • 弦の交換は1本ずつ行う!
  • 交換後はブリッジの位置確認とチューニングを行う!

 ギターやベースと比べるとテイルピースに弦を引っ掛けたり通したり、ブリッジが固定されていなかったり少々複雑な構造ですが、一度覚えてしまえば案外簡単にできることがわかります💡

 また、今回はRecording Kingというメーカーのバンジョーを使って手順を紹介しましたが、メーカーが異なると仕組みも異なる場合があります💡

 そんなときは外す前に写真を残しておくと後で再現するのが楽になるので安心ですよ^-^ノ