超謎解き! DTM探検!!第20回は「EQを使って音作りをする方法とは!?手順やポイントを知りたい!?」について紹介していきます💡
超謎解き!DTM探検も残すところあと数回で完結!2018年1月10日からスタートしたこの企画もいよいよラストスパートとなってまいりました⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
さてさて💡前回はコンプレッサーを使って音が綺麗に変化するということがおわかりいただけましたが、今回はEQ(イコライザー)を使ってさらに聴きやすくするための音作りを進めていきます💡
EQは慣れないとどこに掛けたらよいのか分かりづらいエフェクトでもありますが、どのような手順で使用するのか💡そしてかける際のポイントなども合わせて紹介していきます^-^ノ
前回(コンプレッサー)を掛けた音源を確認!
前回はコンプレッサーを使って各楽器の音の大きさ(ダイナミクス)を整える作業までやったね💡この音源にEQをかけていくよ💡
EQによってどのように変化するのか楽しみだね!?わくわくドキドキ♪
EQを掛ける前にちょっとまって!まずは音源のこんな音が嫌だな〜という場所を見つけておく!
EQを使う前に!まずは各トラックの音源に耳を傾けて、なんだか「もっさりと感じる音」や、「耳に刺さって痛い耳障りな音」があるかどうか確認してみましょう💡
再生すると、なんだかもこもこと籠もって重たいような音や、キンキンする耳障りな音があるな〜と感じる音が見つかるはず💡
あるある!アコースティックギターとかちょっと低音域がこもって重たいかな?ハーモニカは高音域が耳に刺さって痛い印象があるね💡
そんな音を見つけられたときがEQを使うチャンス💡EQは基本的に音を削るために使うものだと覚えておこう!
EQバンドを使って削りたい音をさがしていこう!でも?初心者なら道具を揃えておくと効率UP!
バンドを狭く持ち上げて、もこもこ音や耳障りな音を探してみたんだけど、どの周波数だかさっぱりわからなかったよ〜(´;ω;`)。。。
EQポイントの細かい違いを把握できるようになるまでには時間がかかるもの💡みんな同じだから心配しなくても大丈夫💡
そんなときは、EQバンド部分だけをソロ再生できるFabfilter QシリーズのようなEQをつかってみよう💡
熟練エンジニアにも人気があって、初心者からプロまでおすすめできるEQだよ💡
Fabfilter Qシリーズの使い方は「FabFilter Pro-Q3の使い方&紹介!」で詳しく解説しているのでそちらをご覧ください💡
実際に削るべき音を削っていこう!作業の流れ!
EQを使う手順はこの3つ💡1つ目は既に終わっているので2番からやっていくよ♪
① EQバンドを使って削るべき音の範囲を見つけてみよう!
それでは早速💡EQバンド(選択範囲)を使って削る音を探していこう💡
ソロ再生機能があると簡単に音を見つけられるね!今まで苦労していたけどこれなら初心者でもすぐに的確なEQ処理ができそう!
② EQバンドで周波数が見つかったら削る量を調節してみよう!
カットしたい周波数帯域が決まったらいよいよ、どのくらい削るか聴きながら調整してみよう💡
削ったら確かに音がスッキリしたよ!でも、削りすぎるとなんだか物足りない感じがしちゃうからほどほどが大事かもしれないね💡
補足:削ったあとに音量が変化しないように「オートゲイン(下がった分自動で持ち上げる機能)」をONにしておくと便利!
EQに限らず、DTMでエフェクトを掛ける際は、掛ける前と掛けた後の音量が同じになるようにしたほうが変化がわかりやすいよ💡
実際に、音量変化だけでよくなったように聴こえて、実際に音量を戻したら必要のないエフェクトだったというのはよくある話💡
Fabfilterには自動で音量を一定に保ってくれるAuto Gainっていう機能があるんだね!?これは便利!
削っても持ち上げても音量が一定だから音量変化に惑わされずに済むね💡
EQマップってなに?覚える必要はある?
そういえば、EQの使い方を調べていると、どの周波数にどんな音があるのか書いてあるEQマップっていうのがあるよね?あれは覚えたほうがいいの?
EQマップがあると確かに便利だね💡長年エンジニアをやっている方はみんな頭の中にこのマップが当たり前のように入っているよ💡
専門の人はすごいね〜
でも覚えるときは実際に聴いた音と周波数を結びつけることが大事で、EQマップを丸暗記するというより経験上から少しずつ覚えていくことが重要だと思うよ💡
だから今は暗記よりも実際にどんどん音を聴いて、耳で覚えていこう💡
今回の完成!EQを各トラックに掛けてみたよ!
ギター・バックアップ |
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バンジョー |
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ギターソロ |
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ハーモニカ |
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今回は不要な音をメインにカットしつつ、全体的なバランスも考慮して削る量を決めたよ💡
今回はもやもやと耳に刺さる音をメインにカットしたね💡EQでは他にどんな音作りができるのかな?
今回の例の他にも、例えばドラムの音色を深い響きに変えたり軽くしたり、ボーカルの歌声をより美しく変えたり、EQは様々な音作りができるよ💡
でもEQを使うときは、基本的にこんな音が「足されたらいいな」ではなく、「この音があるから他の音がマスキングされてしまう」という考えに基づいたほうがいいね💡
EQではもともと存在しない音の成分を作り出すことはできないので、足すことを考えるより余計な音を削って音を作る方が確実なんだよ💡
は〜い♪
EQを適用する前と後で比較!
EQ処理前 | |
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EQ処理後 |
全体的にスッキリ💡各トラックのいらない音を削るだけでそれぞれの棲み分けまである程度できちゃうんだね💡
音の棲み分けを意識する場合は特に低音部分に意識をすると上手にまとめられるよ💡
次回はマスタリングで目的に合わせて音質を調整して最終的な音量を決めよう!
次回はいよいよこのコーナーの最後💡
わ〜1年半続けてきたコーナーもいよいよ完結だ!!
ということで次回、最終回もお楽しみに💡